さとうひかるの食べ物ブログ😋

料理のち野菜のち食育ときどき自分のこと。

感情移入の連続。

みなさん、こんばんは😊

 

小学校の時は作文を書くのが得意で

先生には

『良い文章書くね!でも字が違う!!』と

言われ続け

ブログにも誤字脱字を発見する度に

あの頃から成長してないなぁ〜 と

変に懐かしくなっている

 

校閲ガール 募集中のさとうひかるです😂

 

 

前回のブログでは

3月11日のキャンドルナイトで灯す

オリジナルキャンドルを作成し🕯

 

気仙沼ソウルフード

喫茶マンボのイチゴババロア🍨

を美味しくいただいたところまで

書かせていただきました☺️

 

 

そして今日のブログは

リアスアーク美術館

を見学させていただき

スペシャルスポンサーである

スタジオアートさんを訪問させていただき

美佳さんやスタッフの方から

当時の写真をみながら

お話を聞かせていただきました。

 

 

 

正直ね。

今日のブログはつまらないかもしれない。

いつもみたいにみなさんに

楽しんでもらえる描写もない。

 

 

でも…いちばん読んで欲しい。

つまんないし、笑えないかもしれない。

だけど僕が見た世界を、感じた空気を

読んでくれた人と共有したいんだ。

 

だからいつもとはテイストが違う。

1人でも多くの人に伝わりますように……

 

 

今日は一度 静かに目を瞑って

ゆっくりとした呼吸で

僕の書く文章に心をあずけてください。

 

 

 

 

今日は2月23日 日曜日

昼の暖かい日差しが

少し慣れてきた気仙沼の街並みを

暖かく照らす午後2時。

 

 

co-ba のマネージャーである

淳くんの運転で小高い丘の上にある

リアスアーク美術館に向かう。

 

 

淳くんの“ゆっくり見てほしい”という

気遣いから僕を降ろし

2時間後に迎えに来てくれることに…。

 

 

この日は新天皇の誕生日ということもあり

普段500円の入館料が無料となっていた。

 

綺麗な館内の中を進み

地下へと続く階段を降りる。

 

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ここには東日本大地震に自らも被災した

学芸員の方が命がけで調査をし収集した

被災物、震災写真が展示されている。

 

 

階段の最後の1段を降りた瞬間に気付く。

ここは…他の場所と空気感がまったく違う。

 

 

 

展示される写真がすぐに目に入る。

あの頃。テレビ越しに見た光景だ。

 

瞬間的に

衝撃的な光景に目を疑ったことを思い出す。

それと共にあんなに衝撃的だったのに

この光景を忘れかけていた自分に気付く。

 

 

1枚の写真が自分の目を引いた。

ついさっきまでいたco-ba のある南町の写真だ。

 

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信じられない。

でもここには事実が記録されている。

 

例えようのない感情から、

自然と口を真一文字に結んだ。

 

写真には学芸員の方が写真の解説

当時の感想を“生の感情”が文字にされている。

震災展示に関しては一部撮影が許可されている。

 

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展示を見進める度に、文字を読み進める度に

まるで被災地に足を踏み入れているような感覚になる。

 

 

 

ここに展示されているのは写真だけではない。

被災物が持ち主のメッセージとともに展示されている。

 

 

漁師のおじいちゃんに買ってもらった自転車。

自転車は見つかったのに、、おじいちゃんがみつからない。

 

思い出も。日常も。幸せも。

全部津波の波にぐちゃぐちゃにされてしまった。

 

原形は留めてないけれども…

泥だらけになってしまったけれど…

“モノ”に対する想いだけは残っている。

 

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メッセージを読む度に

持ち主に感情移入してしまい

目頭が熱くなる。

 

説明を読むまで何かわからない被災物が

昨日みた映像以上に津波の恐ろしさを

僕に感じさせる。

 

なんだろうこのクシャくしゃの金属は…。

 

 

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説明を読み 背筋が凍る。

これが…軽トラック…。

 

 

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これが電柱…。

 

 

 

そんな驚きを繰り返し、、

驚き、悲しみ、今まで見た街並みとの違い。

感情の整理ができなくなっていた頃。

 

4時になり淳くんから連絡があり

まだ少しだけ展示を見れていなかったが

迎えの車に向かう、、、。

 

 

恵一さんも一緒のようだ。

 

迎えに来てもらったのに…申し訳ないが。

何を話せばいいか全くわからなかった。

感情が大きく動いたことで

言葉がまったく見つからなかった。

車内でも何を喋ったか

あまり覚えいていないが。

 

恵一さんの言った言葉がぴったりだな。

と思ったのだけ覚えてる。

 

『リアスアークみたいに

一旦リセットされる場所はなかなかないよ。』

 

まさにその通りだと思った。

色んな感情が錯綜した後に

今、自分が与えられた命に感謝して

精一杯生きていかなければならない。

そんな風に思えた…。

 

自分の文章力がなくて

どれだけ"伝わっているか"

わからないから...

 

気仙沼に行く機会があるなら

絶対に行って欲しい。

リアスアーク美術館に行くために

気仙沼に行くってのも良いと思う。

 

それくらいここには

色んなメッセージが込められている。

生きてる限り1回は行って欲しいな。

 

 

 

淳くんの運転でスタジオアートに向かうと

途中で『この辺に俺の家があったんだ。』

とひらけた土地を指差して声を発した。

 

まったく住宅があった面影がない。

まだ基礎だけが残っているとこもあった。

 

 

そして日が傾きかけてきた 午後5時ごろ

スタジオアートに到着。

 

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僕の上に白い矢印があるのわかります?

 

ここまで浸水したんだよ。

さっきみた写真が蘇る。

言葉にできない恐怖を感じざるおえなかった。

 

 

 

 

日が暮れる前にと…

美佳さんが近所を歩いて案内してくれた。

 

真新しいマンションの様な場所で足をとめ

 

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『ここ今は復興住宅なんですけど…

昔は私が通っていて小学校だったんですよ…

この辺が体育館で…あっちが校舎だったんです。』

 

話を聞かなければまったく想像もつかなかった。

 

 

そして復興住宅のそばにある土手に向かう

 

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『ここには“震災前”には桜の木があって

春にはお祭りもやった思い出の場所なんです。』

 

綺麗に舗装された堤防からは

まったく想像できなくて

何故だか見たこたもない、

満開の桜が咲いていた頃の

この場所を思い浮かべ

涙を流してしまいました。

 

 

すっかり小学校の原形をなくした

復興住宅ですが、、

残された校門や校歌が刻まれた石碑だけが

この場所が“小学校だった”と教えてくれます。

 

 

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母校が廃校になってしまったことで

“校歌が歌われなくなってしまう”

当たり前の様で、悲しいこの事実を

僕は話を聞くまで気付くことができていなかった。

 

 

 

スタジオアートにもどり

自らも自宅を津波で被災された

スタッフの方が震災直後から撮った

写真を元にお話してくださいました。

 

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被災してから避難所での生活。

写真でもなく、文字でもない。

本人の口から発せられる言葉は…心に刺さる。

 

避難所でおにぎりが1つだけもらえたのは2日後。

半分をお昼食べて、もう半分を夜に食べる。

でもスタッフの方は食べらなかったそうです。

 

 

『だって周りにもっと

お腹空かせたこどもがいんだもん。

おれたべらんねぇよ。』

この言葉。すごく印象に残ってて

また、見たことのない避難所の様子が

頭をよぎり、自然と涙が頬を伝った。

 

同時に情報が錯綜する中、

確かな“避難所格差”も生まれていたそうです。

 

聞く話し全てが想像を絶する世界。

ここに来なければ聞くことができなかった。

そしてこの体験を惜しげもなく、

嫌な顔1つせず僕に話してくれたことに

本当に感謝しなければならないと感じた。

 

 

また美佳さんは、震災時には新潟にいて

情報が寸断された中、家族の安否をが確認できない

情報を待つ時間の長さを人生で1番長く感じた。と

語ってくれました。

 

またカメラマンの和記さんも

避難所の様子を写真を交えてお話をしていただけた。

 

 

3人とも口を揃えて僕に伝えてくれたのが

津波がきたらとにかく逃げて。

生きていれば誰かを助けられる。

生きていいればこうして語り継ぐことができる。

 

だからまずは逃げて。

 

気仙沼の方はみんな言ってくれる。

僕のブログを読んだ人にも伝わればいいな。

 

 

最後にここでも言っていただいたのが

”本当に来てくれてありがとう“

1人でも多くの人が来てくれることで

気仙沼が元気になるからね。

 

 

こういう想いに触れると

僕がしっかりと伝えなきゃいけない!!と思う。

このブログで、自らの口で伝えていかなければと思う。

 

 

だから下手くそな文章でも

毎日書いて伝えて行きたいと思う。

 

 

今日はいつも違うテイストで

面白くなかったと思う。

まとまりのない文章で読みにくかったかもしれない。

でも最後まで読んでくれた”あなた“には

”何か“伝わってると思う。

 

 

何にも伝わらない人。

もっと知りたい、聴きたい人。

DMでも直接でもなんでもいい。

聞いてください。

 

 

長々と失礼しました。

 

 

明日はね、美佳さん、和記さんと

一緒に気仙沼のオススメの飲食店で

気仙沼のグルメを満喫した事を記事にします😊

食いしん坊必見ですよ!!

 

 

それではまた明日☺️

一緒にグルメツアーしましょ😊✨

 

このブログの提供は

プロカメラマンが撮った写真をもっと身近に】

気仙沼の老舗写真館 スタジオアートの提供で

お送りしています📸✨

 

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港の雪化粧 in気仙沼港。